熊が人里に下りてくる時期

熊が人里に下りてくる時期
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クマ被害が過去最悪

時期的には人里に降りてくる可能性が高まるタイミングでもあるものの、立て続きでクマの出没が各地で増えてしまっていますね。

駆除となればまた遠くの町から苦情がたくさんくるのでしょうかね。グーグルマップで見てみると、今回秋田のクマが出てきた場所は結構市街地だった。

赤の点線の場所当たりのようだ。左上の方から出てきたとしては市街地をそれなりの距離を通過しないとたどり着けない位置なので、左下の方、または川に沿ってぐるっと下ってきたのだろうか。いずれにしても単純に「人の道」を封鎖すればどうにかできる問題ではないため、自然と人間の生活圏を区分けるのがいかに難しいかという点もわかる。

熊が街に降りてくる理由について調べていて参考になった記事があったので共有しておく。北海道大学のリサーチタイムズの記事「ヒグマはなぜ街に下りてくるのか?」は勉強になる。

金沢の方はもう少し山が近くにある者の、そもそも公園に出没してしまっているので人もそれなりに遊びに来ていたりするのだろう。

山道や登山の際に遭遇したわけではなく、特に住宅街に出てきてしまうようなケースが最も「駆除」せざるを得ない状況になってしまう。特に餌の不足などによって人里に出てきたうえで、食料へのアクセスが住宅街にあるとインプットされてしまうと、再度出没する可能性は高くなり、結果として住民の生命の危機となる可能性を排除するための駆除という流れだ。

熊対策の難しさ

人の生活圏と野生動物の境界線があいまいとなってしまっている現状で、その線引きをしっかりとしようとしても現実的ではなく、また仮に線引きをするリアルに行うとしても、万里の長城のような高い壁を国土のいたるところに、「動物との境界線を引くためだけに」作っていくのもやはり無理がある。

このような状況の中で、さらに動物倫理だ動物の権利だという話も持ち上がってくるわけで、今後はますます解決の糸口そのものが見つからなくなっていくのではないだろうかと危惧する。

特に都心部に住んでいる場合には、野生動物や大型動物の「圧」を感じることはほとんどないだろうが、特に野生の大型動物は、いわゆる「獣臭」というのは犬や猫のそれとは比較にならないほどにわかりやすく人間にとっては違和感を感じるものだ。

同様に彼らの大きさや強さを実感することも、やはり都心部に住んでいる人達には、それを垣間見る機会が少ない。例えば、車で大型動物に衝突してしまったとしても、人間であれば即死してしまうような衝突事故後も大型動物は自ら立ち上がり逃げていく(もちろん無傷なことが多いわけではなく、結果的にはどこかで絶命してしまっているのかもしれないが)。

このような悲惨な状況を作り出さないためにも、人間にとっても動物にとってもストレスのない共生する社会を目指すという意味での動物愛護や動物倫理となれば、誰も反対する人などいないはずだ。

いきなり肉食を否定したり、あらゆる振る舞いが動物虐待だという話を聞いたところで、拒絶だけが発生し、むしろ解決の糸口から遠ざかるだけのように思う。

建設的に物事を解決できるのであれば、それに越したことはないのだろうし、そうありたいと心から願う。

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