CAPIN訪問とボランティア活動

CAPIN訪問とボランティア活動
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「いつも通り」に感謝する

新年早々に震災や大事故が重なり気が重くなるスタートとなった。亡くなってしまった方やそのご家族関係者には哀悼の意を表したい。

私自身はというと、いつも通りの何の変哲もない年末年始となったが、「いつも通りの」年末年始を迎えることが出来たことに感謝すべきだという事実を改めて思い知らされた気持ちだ。

昨年の暮れに連絡をし、やり取りをしていたCAPINを訪問することになった。茨城県を中心に活動されているCAPINは規模が大きく、茨城県の動物保護活動の中心的な役割を担っているのだろうと思う。今後のペットバレーの活動の参考にしたいと思い見学する傍ら、ボランティア活動に参加してくる。

シェルターの場所は、動物の遺棄や虐待を避ける為に非公開となっているが、ペットバレー号での移動距離は龍ヶ崎にいくよりも少し遠いくらい。先日、茨城県の動物愛護センターに電話で問い合わせをしたところ、シェルターを作っただけではセンターからの動物の引き出しは不可で、保護実績や譲渡実績の確認が必要と言われた。

「む…?」と思わなかったわけではないが、例えばCAPINの住所非公開の理由も考えてみると、あまり考えたくは無いが虐待目的の為に保護犬や保護猫を譲り受けようとする人が稀ではあってもいるのだろう。そう考えると、確かにぱっとでのよくわからない人に簡単に保護動物達を譲渡するわけにもいかないのであろう。

そんなこんなを思い返しながら、車を走らせて土浦方面へ。そういえば高校の時は土浦の学校に通っていたが、まさかこんな形でまた茨城県に通うようになるとは思ってもいなかった。

CAPIN到着

CAPINには第一シェルターと第二シェルターがあり、合わせて150匹以上の保護犬の面倒をみていた。

車で道なりに進むと最初に現れるのが第二シェルターになるようで、私はてっきり第二シェルターが待ち合わせ場所かと勘違いして車を降りて周辺の探索をしていたが、実際の待ち合わせ場所は第一シェルターの方でもっと奥の方にあった。建物にも「CAPIN」と主張した文字が書かれていて(第一の方にはなかった)疑う余地もなかったのだが、確かにナビはまだ到着とは言っていなかったな。

CAPIN訪問とボランティア活動
CAPIN訪問とボランティア活動

第一シェルターには、猫舎があり管理ルールも厳しいそうで私は今回中に入ることを遠慮し犬舎の方を見学した。

今回は初めてということもあったが、個人ボランティアの参加者という扱いではなかった為か、CAPINについての説明などはあまりしていただけず、あくまでも「シェルターを作ろうとしている法人の人」という前提で、その際に注意すべきことなどのアドバイスいただく形となった。今度もお付き合いができるようであれば、もっと色々とお話を伺いたいと思う。

CAPINの現在のシステムや、犬の食事や散歩の管理の仕方なども見せてもらった。全く同じ管理体制とることは規模や人員数の違いからも難しいとは思うが、今後、ペットバレーの体制を作っていく上で大いに参考にしたいと思う。

問題点

今回、改めて実感した問題点というのは吠える声だ。

臭いは、室内においては避けようがなさそうだが、施設周辺でも臭うのかと思ったらそんなことはなくしっかり掃除や世話をしている限りは悪臭問題は回避できるようだ。

他方で問題は吠える声である。犬は吠えるものだという理屈ではどうにも対処できないレベルで延々と吠え続けてしまうようで、こればかりはどうしようもない。ただ、ほとんど鳴かない犬も中にはいて大人しいのでペットバレーではそのような犬だけを保護するという選択肢もアリといえばありなのかもしれないが、保護シェルターがそんな選別をして良いのだろうかという良心の呵責に打ち勝てるのか些か不安である。ここはしっかりと熟考したいところだ。

保護対象を猫に絞り込めば鳴き声問題の大部分は回避できるが、私はどちらかというと犬派だったりするのだ。

猫ちゃん達は、猫好きの人達に任せたいと今の所は考えている。

真正面から見てくれない

シェルター運営に関する説明を沢山していただき、残った時間で保護犬のお世話をさせてもらった。

普段見慣れない輩がいるからかワンコ達は興奮気味で、隙があれば噛み付いてきそうな勢いにも見えるが、多分臆病になっているのだろう。とにかく高い鳴き声から低い鳴き声、ドスの効いた鳴き声などなど多種多様でワンコ協奏曲の大歓迎?を受けながらお世話をする(私でもできる)犬を指定してもらい散歩に繰り出す。

首輪2つをつけそれぞれに太いロープリードを付けて散歩につれていき、オシッコや糞をしたらそれらを掃除して、その子の名前が書いてあるケージに連れて帰ってご飯をあげるという作業だ。

はじめて知ったのだが、ほとんどの保護犬達は真正面から顔を見てくれない。真正面から捉えることが出来る時というのは、大抵がこちらのリードに抵抗して動きたくない構えをとっている時で、尻尾も内側に丸めてしまっている。それ以外の時は基本的に顔を合わせてくれない。真横に位置して一緒に走ったり出来てもやはり顔は合わせてくれないのだ。

散歩後にご飯が用意されたケージまで運んだその瞬間は、何となく一瞬やさいしい顔をしているように見える。何かしらほんのわずかでも心が通じ合ったのかな…とか壮大な勘違いをして、次の犬の散歩にいき戻ってきた頃には、さっき勝手に「ほんのわずかでも心が通じ合った」と思っていたワンちゃんは、激しく牙をむき出しにして吠えまくってくるのだ。

まぁ、そんな一瞬で打ち解けられるような犬なら、とっくに里親が見つかって幸せな住処を手に入れているよな。

では、ここに今日散歩に連れて行った子たちをアップしておきたい。

ほーら。私のカメラスキルの不足が原因と言われればその通りなのだが、全く持って目線を合わせてもらえない様子が少しは伝わるだろうか。この中で唯一意思疎通が図れたのは一番最初の「しげくに」だけだった。彼は一度も吠えなかったし、話しかけてみると警戒しながらも近づいてきてくれる。良い里親に巡り合えることを願うばかりだ。

ダイエット中のアロハは20歩くらい歩くたびに元にいた場所に帰ろうとするため、「この運動量だとダイエットにならないよ!」と一生懸命声がけをしたが完全に̪シカトされて非常に悲しかったが、一応控えめではあるがこちらを見てくれるだけ心が救われた。

バディやチャッピーは、散歩のときだけ仲良くしてくれて、ケージに帰った瞬間に牙をむいてくる不思議なワンコ達だ。チャッピーは、ケージのロックを自分で持ち上げて脱走しようとしてくるなかなか賢いやつで、ボランティア活動をしにきた私にしてみれば、自分がケージに入れたはずの犬がなぜか開いたケージから顔を出している様子を見た瞬間の冷や汗噴き出る感は二度と経験したくない。

ただ今日一日だけの経験でしかないが、しげくにの印象が頭に残り、その他の犬達の顔は思い浮かべることができない(そもそも顔をみれていない犬が大半)ので、保護犬達にとっては里親候補が見に来た際にいかに愛想を振りまけるかという要素は思っていた以上に重要なのだろうと感じた次第。

めちゃくちゃ近寄ってきて抱き着いてくる犬をかわいいと思うか、鬱陶しいと思うかは人それぞれだが必ずしも良い印象を与えるとも限らない。控えめに寄ってきてそっと側にいる犬や、遠目から控えめうらやましそうに眺めている犬などもそれぞれの里親の感じ方次第だろうが、牙むき出しに吠えまくる状態の犬に愛着を感じる里親は極めてまれであろう。

ペットバレーの修繕の目途を立てるのと同時に運営に関しての諸問題を解決していく必要があるが、里親探しの流れについてもどのようなやり方をしていくかしっかりと決めていきたいと思う。

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