寒くなったら何とかなると思っていたら
ここ数日は、東京でも非常に寒くこれで熊の被害も一気に落ち着いてくるのかな…と思っていたのだが、よくよく考えてみると北海道や東北は関東圏よりもよっぽど気温は寒いわけで、寒くなったからという基準なんてものはないということに気が付いてしまった。
雪景色の中でもクマは出没しているようで、また住宅街の倉庫に入り込み駆除されてしまったようだ。近くには小学校があり、国道も走っている地域のようで、残念ながら駆除も仕方がないところだろう。おじいちゃんが「83歳でずっとここで生まれ育ったけどこんなこと初めて」と言っているのが印象的であり、また今年のクマ被害を象徴するような異常事態であることを物語っている。
少なくとも猟友会が強制駆除をするのは、人里に下りてきてかつ危険と判断された熊であることを考えると、いわゆる「人里」と判断されるエリアに熊が入ってこれないようにする施策は有効ではあろうが、費用対効果の問題が大きな壁となるのだろうか。
現場状況の把握のためにドローンも飛んでいるようだ。
人間よりもはるかに嗅覚や聴覚が優れている動物と向き合うためには、ドローンやロボティクス的なものを積極的に活用していくのが良いのだろうが、野生動物の体当たりや攻撃に耐えられる歩行・走行ロボットは洗車みたいなサイズのものでもない限りは難しそうなので機動性や安全性を考慮するとドローン一択になりそうである。ドローンから麻酔銃などを発射できるようにしたりは難しいのだろうか。
映像を見てみる限りでは、決してやせ細っているようにも見えないので単純に食料不足からの冬眠予備軍というわけではないのだろうか?それとも冬眠予備軍ではあるものの、ここまで脂肪を蓄えることに成功していてあと少しで冬眠可能になりそうな体格ということなのだろうか。
いずれにしても、頑張って蓄えた脂肪をこのような形で無駄にしてしまうのは極めて残念ではあるが、全国的な熊被害に対して来年度からどのような対策を各都道府県が立てていくのか、注目していきたいと思う
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