キャンの繁殖
キョンという動物はご存じだろうか?なぜだかよくわからないが私の記憶の中ではなぜかキョンは八丈島に生息している動物という印象だけが残っているのだが、千葉県の勝浦市の方ではこんなに大変なことになっているとは知らなんだ。
千葉県の南の方であればどこにでもいるのだろうか。ニュースでは勝浦市や君津市での繁殖について語られている。
君津市は、ペットバレーで一番最初に購入をしようとした場所の隣の市である。当時は富津市にペットバレーのシェルターを造ろうとしており、今となっては購入できなくなって本当によかったと思っている(龍ヶ崎に通うのにも苦労しているのに富津市の場合は、そこまで頻繁に通うことすらできない為)場所である。
キョンの生態
特に群れを作ることなく単独で生活をする草食性動物。繁殖期は特になくメスは一年を通じて繁殖するが1回の妊娠で一匹を生む。日本では外来種扱いではあるものの、外国からも違法で持ち込まれたというよりは、動物園等から逃げ出した個体が野生化して繁殖し分布を広げているとのこと。キョンの雄には角があり、雌には角がない。
これまでに県が把握しているキョンの生息数だが、いかにその数が増加してきたかを時系列でみるとわかりやすい。
年度 | 生息数 |
2007 | 3,400 |
2014 | 47,000 (その後駆除対策の強化) |
2019 | 40,000 |
2023 | 71,500 |
2000年頃にはキョンの存在と対策に乗り出したものの、その対策の効果もなく本腰を入れた対策もとることなく(都度、強化はしていたのであろうが実際問題としては不十分だったことは繁殖数を見ても明らかであろう)、全てが後手に回りながら現在に至っているのが現実だろう。
他方で、被害総額は2023年度においても430万円となっているので、より対策を強化し駆除をする為の費用や駆除後の処分など諸々を考えると必要な費用計上は億を超えてしまうであろうことから、駆除に対して本腰を入れることは政治責任にもつながる可能性があるのかもしれないとは思う。
また昨今騒がれている熊の被害も同様に、強引にでも抑え込める時期を超えてしまうと、抑え込むために必要になる費用に経済合理性を失ってしまう可能性も高く、今後の野生動物との生活の在り方についても議論を深め、また対策強化も強烈に推し進めることが求められているだろう。
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