秋田県のクマ被害はさらに記録更新

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秋田県鹿角市八幡平

秋田県鹿角市八幡平…クマ被害を調べるようになってから出現頻度が割と高い地域のようだ。GoogleMapで調べてみると、なるほど完全なる山岳地帯にあたる地域のようだ。

このような山岳地帯というのは、たぶん人間が住む場所とそうではない場所の垣根を作るにも広範囲過ぎてコスト的に難しいという話になるのだろう。このような地域で熊との共生を図るすべを考えるのは行政の仕事になるのだろうが、やはり予算の関係上地方行政に任せるには負担が大きすぎる領域なのかもしれない。

話はそれるが、獣医師の管轄は農林水産省になるが、動物愛護センターやマイクロチップといった領域は環境省が管轄しているそうだ。動物に係る専門家は一つの省庁の管轄の方が都合が良さそうなものだが、政治というのはよくわからない。

私も仕事柄、臨床小動物獣医師との接点が最も多く、大動物向けの獣医師や、お役所勤めの獣医師とはあまり接点がない。今後、そのような人々との接点を持つことができれば、このような野生動物との共生に係る基本的な行政の方針等を知る機会などができるのかもしれない。

熊にとって人間は大きな動物

熊は基本、木の実や草、昆虫を食べる。肉食もするが、植物質に偏った雑食性のため人間を襲うことはあるのだが、人間を好き好んで捕食するわけではない。そうするとなぜ人間をこれほどまでに襲うのかという疑問がわいてくる。

この点については私は専門家ではないのでわからないけど、理論的に考えると

  1. 人間等は関係なく熊が主食としている食料が不足している
  2. 上記①のため、食事をするために幅広く散策する中で人里に下りてくる
  3. 人間と遭遇する

この③番目だが、熊には天敵がいないため野生動物でのんきに熊に近づくことも少ないだろうし、熊と人間はその体格差は十分すぎるほどあるはずだが、その如何にかかわらずそもそも人間は熊にとってはあまり見ないサイズの大型生物のはず。つまりそれにびっくりして襲い掛かってしまうのではないのだろうか?

人間と動物との共生という言葉は、良い響きだしその言葉から想像できるポジティブなイメージは確かに魅力的だが、実際にはもっと生々しくどす黒い解決策も必要になってくるのかもしれないと漠然と考えたりもする。

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