2023年6月1日(木)晴れ時々曇り。
最後の現地入りから少し間が空いてしまい流石にマズイということで先週末から天気予報を見ていた。
天気予報は雨が続き木曜日しか晴れ間はなく「今週は木曜日に行くか」と予定に組み込んではいたが、実際はどうだ。月曜から天気が大きく崩れることはなく何だかんだで龍ヶ崎入りしていれば作業は出来たくらいの天気が続いた。
色々とズレて木曜日に雨が降る流れになったらシャレにならんと不安な一週間を過ごしてしまった。一日の為に三日を憂鬱に過ごすこの無駄を生み出せる我が人生は豊かと捉えるべきなのか、愚かと捉えるべきなのかよくわからないが何も無かったかのように過ごすことにする。
人生はなかなか思い通りにはいかないよね。
Petvalleyに招かざる客
道中は車内でも強い日差しに晒された。天気予報では18度となっていたが体感温度は25度くらいあるのではないか。
「天気予報なんて信用するもんじゃないな」
ここ一週間、天気予報に振り回され続けていた男がどの口で言うのかと自虐的冷笑を炸裂させつつ現地に到着だ。
2週間ぶりの龍ヶ崎。以前には一週間空けたらドクダミの大群が舞い降りてきたり、至る所にカワイラシイ竹ちゃん達が伸びてきたりしていたので、それなりの覚悟をしてはいたつもりだったが我等がペットバレーはそんな覚悟の斜め上を遥かに超えてくる。
ところどころに私の身長を優に超すような竹が姿を現しているのがお分かりいただけるだろうか?「成長が早い」という文字列を見れば私はその意味を理解できる。だから「竹は成長が早い」という文字列は竹という主語が加わりより明確にその意味を理解できるはずだ。
が、実際に写真のような景色を目の前にするとその意味を全く理解していない自分と遭遇するわけだ。だって「竹は成長が早い」と理解していたはずの私がこれを見て思ったことは「いや、何でそんなに伸びてんの?」だから。
答えは簡単。だって「竹は成長が早い」から。ノーダウト。
敷地西側の地面を削る
本日の作業は、庭に散らかした竹を台風が来る前に束ねることと、西側の地面の盛り上がりを平らにすること。
「盛り上がり?」「平らにする?」と疑問に思ったあなた。とても正常です。
地下茎を拡大していく竹はいったん地下にその根をはるとどんどんその範囲を拡大していくわけですが、全く手を入れないと根っこが縦に横に重なり合い、さらに細かい根を張り巡らし、それはもう訳が分からない状況になります。そうなると地表の方が部分的に盛り上がってしまう。こんな感じ。
このように盛り上がった部分には、生半可な刃物は通用しない。電動剪定鋏でも切り崩すのは容易ではなく、それこそ身を切る改革ならぬ身を切る作業が必要になる。
地面の下に手を突っ込んで剪定鋏を操作し巨大な地下茎一部を切り取って行く。一部分を切り取るのにも(電動剪定鋏を使っても)手に強い力を込めて奥に押し込み、硬い地下茎を切り取るまでに何度も何度も刃を入れ込む為、トリガーをひく関節部分は水膨れになる。
手を地面に擦り付け、地下茎にも擦り付けながら作業をするから手の甲は擦り傷と切り傷だらけだ。
身を切る作業は本当の意味で怪我をする。絆創膏は必需品だ。
今日の大半の作業時間をこの盛り上がりを削り平らにすることに費やした。
盛り上がっていた地表の一部が削り取られているのがわかるだろうか?なかなか屈辱的な進捗度合いではあるのだが、現実問題としてはこれ以上のスピードアップは持っている機材を考えると難しい。お金をなるべくかけずに前に進むには時間で担保するしかなさそうだ。
動物保護施設をゼロから(むしろマイナスから)作ろうと決めた一年位前から、何度となく「俺、何やってるんだろう?」と考えたことだろう。そんなことを考えつつも、もう10か月くらい作業を続けている。
諦めずに継続をすれば、きっといつかは形になる。そんな昭和っぽい考えを地で行くような作業なのかもしれないし、永遠に日の目を見ることのない取り組みなのかもしれないが、私自身がこの作業を通じて考えたことや学んだことはいつかどこかで花開くことを願ってやまない。
すでに長い人生で知らなかった大きな学びもある。
え?どんな学びかって?決まってるでしょ。
「竹は成長が早い」!!!
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