綺麗事や妄想事ではない現実的な対策を
人間というのは、世界中どこを見ても所詮はそんなもんだと言われたらそうなのかもしれないが、誰かの善意にとことん甘えて、その善意すらも足蹴にするのが私達が生きている社会なのかもしれない。
そんな深刻なことを考えざるを得ないような状況がハンターに対しても起こってしまっているようだ。
高齢化し、その数も減っていくハンター。熟練者になるまでに必要となる年数は5年~10年と言われている状況で人材不足はそのスキルの継承に重大な影響を及ぼすだろう。
ハンターが狩猟をするための装備や弾は高額で、移動費や時間も考えるとほとんど命掛けのボランティアとなってしまうそうだ。イノシシも非常に危険だが、現在世間を騒がせているクマになると指定管理鳥獣にもなっていないため駆除に対する報奨金や補助金もバラバラ、最悪の場合は無しにもかかわらず依頼をされた場合には命がけのボランティアとしてクマと対峙しなければならない。単純にお金の問題だけではないとは思うが、今後の地域の安全をどのように守っていくかという観点から、お金で解決できることはすべきであろうし、それこそが地方自治体としての責任範囲となるだろう。
ハンターが減っていく中で、どんどん増えていくイノシシ、シカ、クマ、その他の野生動物。生態系の維持のためには増えすぎた動物は人間が駆除しなければならないという考え方をとるべきなのか、人間が何もしないことで出来上がる生態系こそが自然なのか、世のあたりは考え方次第ではあるが、私自身は人間の手を加えてこそ守れるものだろうと考えている。
キョンの北上
以前からよく出てくるキョン。
ついに私が慣れ親しんだ柏市でも確認されたとのこと。さらには茨城県でも確認されたということなので、何となく「房総半島にいる変な奴」という認識が、一気に身近な存在となってきた。
ペットバレー号は、千葉県柏市においてあり、私が龍ヶ崎に作業に向かい際にも柏から向かっているのだ。で、そのペットバレーは茨城県龍ヶ崎市にあるわけで、そのうちペットバレーがある渓谷のような場所にキョンが出てくる未来がくるのかもしれない。
キョンも前述のとおり、食い止めることができるタイミングで対処を怠ったために対策ができなくなってしまった動物の1つだ。問題が大きくなる前に対策を打つべきというリアルタイムで学ぶことができる(かつ現在進行形で問題自体も大きくなっている)例となるものだが、それを目の前にしてもシカやイノシシ、クマといった類に対策を打つことができない現状を私たちはどう考えるべきなのだろうか。あるいは国力が落ち、経済力も落ち、衰退していく国というのはこういうものだと捉えるべきなのか。
私自身、そんなことを言いつつも何一つこのような問題の解決に貢献できることはしていないし、現時点では何もすることは出来ないのは明確であるが、ペットバレーの運営を進めていく中で何かしら貢献できる形も模索していきたいと強く思う今日この頃だ。
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