以前のニュースでは「圏央道を超えてはこないだろう」という話になっていた東京都のクマ。
東京でも熊
アーバンベア(都市側クマ) 市街地の周辺に出没するクマは「アーバン・ベア(都市型クマ)」と呼ばれるそうだ。なぜわざわざそんな慣れない呼び名をつけるのかはいまい…
一か月も経たないうちに、そんな見立ても見事に崩れさっそく圏央道の東側に入ってきたようである。
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八王子市役所近くで目撃されるクマ
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東京の中心に向かってきている…という表現は正確ではないだろうが、いずれにしても西東京側から圏央道を超えて東側に来ているという事実はあるようだ。ただ「東京 八王子」と聞くと都心の方という印象を受ける人も多いかもしれないが、実際に西東京に行ってみると都心部に住んでいる人にとってはもう「山間部」と感じる人もいるくらいに山に囲まれているので、熊が出たと言われても驚きはない。
私もロードバイクで桧原村の方に行くことがあり、都民の森に向かってヒルクライムをしたりもするのだが、ヘトヘトになりながら周りを見回せば、確かに熊がいても全く不思議はない風景ではある。
いずれにしても都心部に近くなればなるほど人口密度は高まっていき、また駆除するのも難しくなってしまう状況を考えると、例えば圏央道を超えさせない等の明確な領域を設定することも考慮する必要がありそうだ。
一方で、「都心部だからそこには入れさせない」という考え方は、都心に住んでいる人達が考える自分勝手なものである点には、私たちは目を背けてはいけない。北海道や東北地方のみならず、全国のいたるところで市街地にクマが出没している状況に対して、東京だけは死守しろ的な話は不思議なことになる。
全ての地域で適応できる包括的な熊との向き合い方や共生の仕方というコアな対策方針部分を決め、さらに個別地域ごとの必要性に応じてさらに強化対策方針を作れるようにする等、2023年のクマ被害の拡大を契機にして今後5年、10年後にも対応できる柔軟な方針を打ち出していってほしいところだ。
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