猫のお風呂、どうしてる?「Dr.有希の猫エッセイ」

よく「猫はお風呂にはどれくらいに1回入れたほうがいいのでしょうか」と質問を受けます。答えは「必要があれば入れる」で、犬のように毎月入れる必要はなく、半年に1回とか、1年に1回で十分、場合によっては入れなくてもいいと思っています。

室内飼育の場合ほとんど汚れることはないですし、猫はよく毛づくろいをしますので、自分でずーっとキレイを保ちます。また猫は水が嫌い、シャンプーも嫌い、ドライヤーも大嫌い。爪は鋭く、前足でも後ろ足でも引っかかれるので、お風呂に入れていい経験をしたことがありません。

猫のシャンプーで思い出すのは大学生時代に引き取った猫のオリーブ。もらってすぐに大学の研究室のシンクでシャンプーしましたが、オリーブは凶暴だったので大変でした。

首根っこをしっかりつかんだままシャンプーをしましたが、飛び跳ね噛みつき引っかきで、オリーブも私もかなり消耗しました。その後もオリーブをお風呂に入れるときは首から手が離せませんでした。当然ドライヤーはかけられないので、真夏の暑い日に洗い、タオルで拭いたらあとは自然乾燥でした。洗うと毛がピシャンと体にくっつき、少しみすぼらしい猫になるのが何ともかわいくて私は好きです。

 

今まで1匹だけお風呂の好きな猫を飼っていました。私の初めての猫、ピーコです。私は小学生でしたので断片的にしか記憶はありませんが、ピーコをいつも湯舟に入れていた幸せな記憶があります。私が湯舟に浸かり母が「はい!」とピーコを渡し、赤ちゃんのような抱っこでしばらく湯舟に浸かるというスタイル。

ピーコはお風呂が好きなので、お湯に浸かっている間は目を細め気持ちよさそうな顔をするのです。あのような顔を見たのはピーコだけです。「いい湯だなあ」と言っているような顔でした。私には湯舟の記憶だけですが、きっと母が汚れた体をシャンプーしていたのだと思います。

ピーコは三毛猫で胸の毛が真っ白なのですが、外に出していたので汚れると白い部分が灰色になるのです。猫は地面でゴロゴロとするのが好きで、人間から見るとただ体を汚しているように見えますが、きっと何か理由があるのでしょう。ピーコも玄関の石畳で同じようにしては体を汚していました。

ピーコをどの程度お風呂に入れていたのか今ではわかりませんが、年に数回はお風呂に入っていたと思います。昔はノミを落とすという意味合いも強かったと思います。屋外で汚れる猫は洗う必要があるという例でした。(今では猫を外に出すことをおすすめしていません。特に都会では。)

お風呂嫌いな猫をお風呂に入れるには、なるべくバケツや桶を用意してシャワーの音を少なくする、事前に爪を切っておく、体を拭くタオルはすぐ使えるようにしておく、などの準備が必要です。ドライヤーができないことも多々あるので、洗うのは天気が良い日にというのが鉄則です!あと、耳には水が入らないようにしましょう。