「Dr.有希の猫エッセイ」 食事の悩み2

前回からの続きです。

猫の食事で思い出した子がいます。
昔飼っていた赤という名のメス猫。女ボス猫でしたので、ウチで一番強いメス猫でした。1日に2回ある怖〜いごはんの時間。ごはんの前は、赤はいつも苛立っています。絶対に1番にごはんをもらわないと気が済みません。ごはんを用意している母の一番近くに座り込み、近付いて来る猫を猫パンチで殴り倒す。言葉が悪いですが、本当にボッコボコに全員殴られるのです。赤以外に5〜6匹の猫がいましたが、ほぼ毎日みんな殴られるのです。それでもめげずに赤の後ろにみんなで並んでいました。

スモールという子だけはそのトラブルに巻き込まれないように、全員が食べ終わったあと、母におねだりしてゆっくりと一人で食べていました。きっとスモールのように順番は気にせず、マイペースで後で食べたほうが落ち着いて食べられると思います。

その当時、幼児だった私の妹もこのトラブルに巻き込まれていました。猫のご飯時に妹が台所をウロウロすると、待ち伏せされて、赤に飛びつかれ、よく泣いていました。今思うと襲われていたのですね。赤は、家で一番の強い猫でしたが、私は女ボス猫の赤が大好きでした。

その3 ぜいたく病!!

どのお家もどのお母さんもウチの子にはいっぱい食べてほしいと思っています。
日頃の診察では「食べない」と相談に来られる方がいます。その中には「いっぱい食べない」という悩みの方がいます。全く食べないということではなく、普通には食べるけどなんとな〜く食べ方や食いつきがイマイチという悩みです。実際、診察をしてみると痩せているわけではなく、太っているケースが多いです。

食いつきがイマイチだと、あれこれキャットフードを変え、おやつも色々と試してしまいがちです。これは悪循環で、本当はお腹がいっぱいで必要がないから食いつきが悪いのに、おいしいものを出されると無理に食べてしまう。おいしいものに慣れると普通のフードを食べなくなってしまうこともあります。おやつだけで1日分のカロリーを摂取していることもあります。

飼い主さんのいっぱい食べて欲しい気持ちはわかりますが、適切な量を食べさせることが大切です。これが意外と難しくて、腹八分目、ちょっと物足りないくらいがちょうどいいのですが、そうするとごはんをねだってくるので負けてしまう飼い主さんが多いです。

フードの量が分からない方は、獣医さんにご相談くださいね。またぜいたく病ではなく、病気のサインの時もありますので、食事については与えっ放しではなく、毎日よ〜く観察してくださいね。